とりあえず俺らは裏路地を出ることにした。
「お前ら怪我してんじゃん。」
慶也と航は若干ボロボロ。ま、あの人数でよくやった方だと思う。
「だな。 ま、大したことないけど。」
慶也はそう言ってるが、我慢だろ。その怪我で平気なやつなんてそうそういないから。
「お前らは倉庫に今から行って手当してもらえ。 それがあんだろ。」
おれは航のバイクをさす。2人で乗れるよな。
「あぁ。 燐の言う通りにする。 また絡まれんなよ。」
冷静な判断ができた航。慶也は俺が心配なのか納得出来ていないようだけど、この際無視だ。
「ん。 気をつける。」