「あぁ。 また来いよ。 あと、燐もな。」 「はい、じゃあまた近いうちに。」 最後まで敬語で宮島さんと話す。それより、この時間はやばいな。結構な時間がかかったから、夜の9時前だ。 「急ぐぞ。」 「あぁ。」 俺の言葉でさすがに2人も察したらしい。この時間になると、裏路地は危険だ。もう、そこは暴走族の世界になる。 俺は出来るだけ急いで繁華街を目指す。だが、後ちょっとの時間が足りなかった。