とりあえず決まって良かった。航の迷う気持ちも分からなくはない。ここの店はすごくカッコイイやつがいっぱいあると思う。








「お兄さん、これください!!」








航が宮島さんにいってやっとのお買い上げ。ここまで長かったな。










「航のやつ決まったのか?」










店内をキョロキョロ回っていた慶也がこっちにきていう。








「あぁ。」










「俺も早くバイク買いてぇーな。 俺、買えるようになったらここで買うからまた道案内よろしく!!」










「慶也うるさいから嫌」










うるさいのは本当だけど、多分またここにあいつらを連れていくことになると思う。そうしている自分もなんか悪くないと思ったしな。












「えー、ひどいよ。 差別だーー」













半ば棒読みでいう慶也。本当に連れていこうかどうか一瞬迷った。










「ま、99%連れて行ってやんねぇけどな。」