「そういえばさ、燐。 航君からもう聞いた?」









「何を?」










そう言えば朝、航が何か言おうとしてたような・・・・・










「紅狼がここら辺で暴れてるの。」










「あー、隣の地区を拠点にしてるやつか。」









「そう。 さすがね。 多分関係ないとは思うけれど耳には入れといてね。」









「ん。 悪いけどこれよろしく。」










そう言って俺はベトベトのワイシャツとシャツを渡す。洗ってもらってそれをまたここに置いといてもらう。使い回しだな。








「了解。 じゃあまた何かあったら来てね。」








「ん。」








そう言って保健室を後にする。 今度こそ教室に帰ろう。 もう昼休み終わりそうだな。