恭太が玄関のドアを閉める音を聞いて、郁美はベットからずり落ち泣き崩れた
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一週間後
ピーンポーン
「翔子!おはよう。来てくれたんだ」
「おはよう!うん、近くにさ、用があって早く出たんだ、一緒に行こ!」
「うん、ちょっとまってね、もう直ぐできるから」
翔子は隣の家の表札を見て言った。
「ねぇ、あの時助けてくれた刑事さん」
「………え?」
「確か、貝塚さんって人だったよね?」
「………そうだっけ?」
「そうだよ、え、まさか、あの貝塚さん?」
がちゃ
「あ、すいません」
「あ、こちらこそ、、あ、確か、あの時の」
「え、貝塚さん、私のこと覚えててくれたんですか」
「まぁね、人の顔を覚えるのは得意だから」
「うれしい!ほら、郁美、あんたも挨拶しなよ、隣の部屋だったんだよ、知ってた?」
「…………」
「おはようございます、お隣さんだったんですね、その後お体は大丈夫ですか?」
恭太は郁美を見てあの事件以来、あってないとでも言うかのようなそぶりで話した。
「あ、はい、大丈夫です。ありがとうございました」
郁美は、恭太の顔を見ず、答えた
「じゃ、郁美、学校いこ!貝塚さん、失礼します!」
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放課後
「やっぱさー、郁美、運命じゃないかな、正義の味方が隣の家なんてさ」
「翔子、まだ言ってんの?別にそんなんじゃないよ」
「えー、いいと思うけどなー。。。
そういえばさ、郁美、あの時の二人組覚えてる?私たちを襲って来た」
「あ、うん、あのフード男たちね、それがどうかした?」
「あの人たち、まだ捕まってないんだって」
「確か、もう1人刑事さんが追いかけてたよね」
「うん、でも、見失ったかなんかで、結局捕まんなかったみたいだよ」
「そうなんだ、翔子も気をつけてね」
「うん、でも、怖い。ねぇ、これから一緒に帰ろ?郁美、買い物とかあるんだっけ」
「んーん、私も、犯人捕まるまで、買い物はしないことにする、もっと明るい時にすることにするよ」
「そうだね、それがいいよ」
「じゃーさ、どっちが早く帰れるか、競争しようよ」
「何、その、小学生みたいな遊び、そもそも、私の方が近いんだから、私が速いに決まってんじゃん」
「いいーの、帰ったらお互い絶対電話かけること!いいね!」
「わかったよ、翔子も心配だから、ちゃんと電話してね、絶対だよ?」
「うん、じゃー、ここでね!また明日!」
「ったく、翔子は心配性だな、って私もか、」
そんなことを言いながら、そろそろ暗くなるであろう、16時の道を歩いていた。
「うっ、(なに?)」
何者かに、口を塞がれ、意識を飛ばした。
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冴木 宅
「ただいまー!……………あれ、そういえば、郁美から電話かかって来てない、、、かけるか」
プルルルル、プルルルルル
がチャッ
「あ、郁美?…………ぷつっ、ツーツーツーツー」
「なんで……郁美………お母さん!ちょっと車出して!」