「お前ら、何やってんだ」
「ちっ、ほら、行くぞ」
「中村後追え!」
「はいっ!」
「大丈夫?立てるか?」
「…………だ、だいじょうぶです」
「こんな震えてて大丈夫じゃないよね、怪我してる、とりあえず病院連れて行くな」
大丈夫ですと言いたかった郁美はそのまま意識を失った
゚+o。。o+゚♡゚︎+o。。o+゚♡゚︎+o。。o+゚♡゚︎+o。。o+゚♡゚︎
1時間前
「郁美、ちょっといいかな」
郁美の友達、冴木 翔子
「どうしたの、翔子」
「あのね、今日、付き合って欲しいところがあ
るの 、無理にとは言わないんだけど、用事と
か、先約があれば全然」
「今日、予定ないし、いいよ、付き合う」
「ほんと?ありがとう、良かった」
。♥︎。・゚♡゚︎・。♥︎。・゚♡゚︎・。♥︎。・゚♡゚︎・。゜♥︎。゚♡゚︎・
放課後
「翔子、どこ行くの?」
「実はね、明日、彼の誕生日で、買うものに悩んでるの、今まで、ずっと手紙1つだったから、やっぱ高校生となるとちゃんとしたものあげたくなるでしょ?」
「そっか、いいね!でもわたし、いくつになっても、手紙って嬉しいものだと思うよ。」
「うん、彼にも言われた。わたしの手紙は心あったまるからって、で、手紙は続けようとおもってるの。でも、やっぱりもう1つ付け足したくて。いざとなってみると、何あげたらいいのかわかんなくてさ」
「そっか、そうだよね、男の人って何が欲しいかって、正直付き合っててもわかんないかも、って、私、彼氏できたことないけどね」
「そうなんだよね、普段、一緒にいる時、私は、雑誌見ててこれが欲しいとか言ってるけど、彼の欲しいものとか聞いたことなくて、かと言って、わざわざ聞くのも照れ臭くて」
「よし、わかった、じゃー、一緒に考えよう。私、翔子の彼氏さん会ったことないからどんな人かわからないけど、一緒に考えてあげるよ」
「ありがとう、郁美」
。♥︎。・゚♡゚︎・。♥︎。・゚♡゚︎・。♥︎。・゚♡゚︎・。゜♥︎。゚♡゚︎・
「よし、買えたね」
「うん、ほんと、郁美には感謝しかないよ」
「いや、大げさだから、また、こうやって、翔子と買い物行けたらいいな」
「私も。あんまり、郁美と出かけたりしたことなかったよね、これから、いっぱい出かけようよ」
「うん!」
「じゃぁ、帰ろっか」
「そうだね、暗くなっちゃうし、こんな時間まで付き合わせちゃってごめんね」
「そんなこと、いいよ、楽しかったし」
どんっ!
「痛っ…、ごめんなさい」
「翔子大丈夫?」
「あ、うん、」
「あなたも謝ってください……………え」
相手の男はナイフを持っていて、フードをかぶり顔が見えない
「郁美、やばいよ」
「う、うん、翔子、怪我してない?」
「うん、してないよ、でもどうしよう」
あいにく、その場は人通りが少なく、誰も通らない
「翔子、逃げて」
「え、でも、郁美」
「私、合気道やってたから」
「でも….「いいから、警察」
「あ、うん」
翔子が後ろを振り向いた時、もう1人のフード男が立っていた
「郁美、無理だ」
「え?……うそでしょ。こうなったら……翔子、目瞑ってて」
ドサッ
「翔子、逃げて!!!」
「おい、てめー、」
郁美は、相手の男の腕を掴んで、投げ飛ばした
が、もう1人男がいたのを忘れていて、その男に、後ろから首を絞められた。
「うっっ、 、
どさっ!」
郁美は、肘で男の腹部を殴った。これほど強い郁美だが、1人で2人の男を倒すことができず、投げ飛ばしたはずの男は、起き上がって、ナイフを郁美の胸に突き刺そうとした。郁美は、それを振り払ったが、その腕を刺されてしまった
「いっ、、!」
そこで郁美の力は緩み、男に首を絞められる手を解けられなかった。
(もうっ、なんで、私、もっと強くなれないんだよっ!!死んでたまるかっ、)
「お前ら、何やってんだ」
「ちっ、ほら行くぞ」
「中村後追え!」
「はいっ!」
「大丈夫?立てるか?」
「だ、大丈夫です」
「こんなに震えて、大丈夫じゃないよね、怪我してる、病院連れて行くな」
そこで、郁美の意識は警察の腕の中でなくなった