入学式が終わった。緊張から解放されてホッとした私たちは、教室に戻りながら、4人で話した。



「おい、はりー!お前何で遅れて来たんだよー?まさか、寝坊か?」



冗談っぽく尋ねる翔世に、彼は冷静に答える。



「まーな。」



「えー、はりーが寝坊?なに、勉強でもしてたの?入学式前に?」


亜咲が本気で驚いた声を出す。



「なんで俺、そんなに真面目なキャラなんだよー!」



「だって、はりーって頭いいじゃん?」



あ、と思う。
はりー君、頭いいんだ。