「…あれ、そう言えば、はりーは?同じクラスじゃなかったっけ?」



亜咲が、思い出したように言う。

翔世も、その言葉に同意した。



「な!遅いなぁ、あいつ…。同じクラスで、俺の1個前の番号だったのにさー。」



はりー?誰?


確かに、男子の列の、翔世の前はひと席空いている。


二人と同じ小学校の子だろうか。


その子とも、仲良くなれるといいな。