気づいたら、中学3年。最高学年になっていた。
あの4人とは、またしても同じクラス。
最後の1年を、はりー君と同じ教室で過ごせることを幸せに感じた。
ただ見ているだけでよかったのに、その現状を亜咲が変えた。
「いい、桜花?来月の修学旅行で、はりーに告りなっ!」
唐突だった。
修学旅行とは、京都と奈良に2日間泊まるという、ありふれた旅行だ。
「ええっ?!む、無理、無理!!」
「なぁに、弱気なこと言ってんの。3年生で最後の旅行だよ?もう言うしかないよ!」
とは言っても、私にそんな根性と勇気が、あるはずがなかった。
あの4人とは、またしても同じクラス。
最後の1年を、はりー君と同じ教室で過ごせることを幸せに感じた。
ただ見ているだけでよかったのに、その現状を亜咲が変えた。
「いい、桜花?来月の修学旅行で、はりーに告りなっ!」
唐突だった。
修学旅行とは、京都と奈良に2日間泊まるという、ありふれた旅行だ。
「ええっ?!む、無理、無理!!」
「なぁに、弱気なこと言ってんの。3年生で最後の旅行だよ?もう言うしかないよ!」
とは言っても、私にそんな根性と勇気が、あるはずがなかった。