彼を好きになってからは、毎日が変わった。



彼が好きだと言った食べ物、テレビ番組、女優さん、アーティスト、全てに反応してしまう。



例えば、彼はロールキャベツが好きだったから、夕食で出ると嬉しかったり。



たまたまつけたテレビに、彼の好きな女優さんが出ていたら、思わず見入ってしまったり。




私の世界の中心は、はりー君だった。




彼が笑っていれば、私も嬉しい。

彼が泣いていれば、私も悲しい。



でも、まだその時、付き合いたいと言う気持ちは薄かった。



それよりも、もっと仲良くなりたいという気持ちの方が強かった。