そんな彼と接することになったのは、夏の近づく5月の頃だった。



私たちの学校では、5月の中旬に林間学校がある。

そこで行われるレクに、班を組んで出しものをしなくてはならなかった。



亜咲と組んだら、翔世君とはりー君も混ざった、というわけだ。



亜咲は、ダンスを踊りたいと言った。

翔世君は、お笑いがやりたいと言った。

はりー君は、別にどちらでもいいみたいだった。


私は、ダンスは踊れないけど、お笑いをやるのは恥ずかしかった。



だから、ダンスを踊ることに決まった。



決まった日から、毎日放課後に、4人で残ってダンスの練習をした。