そんな事を毎日考えながら生活していて5歳になった時。
私は友達がいなかった。
施設にいてもいつも1人。
大人でさえ相手はしてくれなかった。
今思えば、私が壁を作っていたのかも知れないけど。
そして近所の公園で1人で遊んでいた時だ。
烏丸、司が現れた。
「陽葵ちゃん?」
「…………あなた誰」
「烏丸司だよ」
烏丸はゆっくりと私に近づき私の目線に合わせるようにしゃがむとすべて話してくれた。
私の父親が、烏丸組で何をしていたか。
「…………そう」
けれど、もう既になんとなく知っていた私は特に動揺はしなかった。
そんな私を面白くないと思ったのか烏丸は、
「お前が17になったら迎えに行くよ。
そして殺す、よく覚えとけ」
と私の頭に拳銃の銃口を向けて言った。
流石に、震えた。