「俺たちも馬鹿じゃない。
そんなには待てないよ」

そしてバイクに乗る前、陸が小さな声で言った。

うん……

わかってる。

「ごめんね」

同じことしか言えない自分が歯痒い。

私のバカ……












「ありがとう、気をつけて帰ってね」

「ああ。陽葵も」

陸に手を振り、マンションへ帰ると私はベッドに倒れ込んだ。

陸、気使ってくれてた。

申し訳ない……