玄関にはお母さんの靴が置いてあった


やっぱり帰ってるんだ


「美月、こっちに来なさい」


お母さんに呼ばれ恐るおそるリビングに行く


バシッ


部屋に入った途端に頬に痛みが走る


「こんな時間まで何してたの!」


「ごめんなさい」


慌てて謝るがこの人の耳には届かない


お母さんは私の事をひたすら殴る


「…ごめ…んなさ…い」


いくら謝っても許される事はない


お父さんと離婚した日から私はお母さんのストレスの捌け口になったのだから