「…うっ」


体中に走る痛みに目を開ける


外はもう真っ暗だ


重たい体を起こし鞄を手にする


時計は19:00を指している


「…帰らないと」


痛む体に鞭を打って私は帰路につく





20分ほど歩いて家の前に着いた


「…電気が点いてる」


いつもなら真っ暗なはずの家から灯りが漏れていた


思はず唾を飲む


だけどいつまでも家に入らない訳にも行かない


ぎゅっと手を握りしめ、深呼吸をして扉を開ける