「桜ちゃん」
「李緒くん、唯奈ちゃん」
街を1人でぼーっと散歩していると
久しぶりに会う李緒くんと唯奈ちゃん
2人は心配そうな顔をしていた
「桜、少しお茶しない??」
「でも、李緒くんと用があるんじゃ」
「こいつの買い物のパシリだったから大丈夫だよ。
桜ちゃん、久しぶりに話そ」
浦咲兄妹にそう言われて
私たちは近くにあったカフェに入ることになった
だけど、みんな無言
重たい空気
でも、これも全部私のせいなんだよね
「ごめんね。
私のせいで2人に気を使わせてしまって」
「何言ってるの???
そんなの全然いいの。
でも、桜は違うんじゃない??」
唯奈ちゃんの優しい言葉に
ずっと我慢していた涙が溢れ出てきた
あの日から泣くのを我慢していた
ヒロくんの噂も信じたくなかった
いつもみたいに笑ってただの噂だよって言ってほしい
だけど、そんな事もしてくれないほど
私とヒロくんには大きな溝が出来てしまった
「桜ちゃん、
桜ちゃんは陽斗の事、どう思ってるの??」
「ヒロくんの事………」
「そう。
どうゆう好きなのか、今の桜ちゃんなら
俺は分かる気がするよ」