「なんで……
なんでそうやって俺から離れようとすんだよ!
俺がどんな思いでいるか桜に分かる??
どれだけ触れたいって思うか分かる??
俺を男として見てないのが
どれだけ辛いか」
そう呟いて
私の首筋に顔を近づけるヒロくん
そして、ヒロくんの吐息が首筋にかかってくすぐったくて
お父さんと被って怖い
「ヒロくん!
やめてよ!
お願い!やめて!」
そう叫べば
ヒロくんの動きが止まって
腕が解放された
「ごめん、桜」
そう言って保健室から出ていくヒロくんの後ろ姿をただ見つめる事しかできなかった
そして、あんなヒロくんを初めて見た
だから、一瞬私の知ってるヒロくんじゃなくて怖かった