私は一気に感情があふれでて
雨の中、たくさん声を上げて泣き叫んだ
「お父さんが死んじゃった。
私の目の前で」
そう、何度も呟いた
最後に私に見せた顔は
苦しそうで悲しそうだった
それは、今でも覚えている
それからは、雨の日は
何故か今でも泣いてしまうし
大嫌いとなった
そして、男の人が今もダメだと言うこと
これが、幼いころ
私に起きた過酷な出来事
「ヒロくん、お父さんから助けてくれてありがとう」
「桜……」
「ねぇ、ヒロくん
ヒロくんは私が傍にいると苦しそうな顔をするの知ってる??
私ね、ヒロくんの笑った顔がすごく好きなの
だからね、」
「桜やめて」
「もう、幼馴染みやめよ??
ヒロくんの苦しい顔まで見るの
私には堪えれない
ヒロくんは笑っていて?」
私はそう笑ってみせた
そして、すぐに私はヒロくんの前から逃げ出した
これでいいんだ
これで………