そして、2人でお母さんが用意してくれた朝ごはんを食べて
一緒に学校に向かった
歩いて30分くらい所にある私たちの通う学校
そんな通学路をヒロくんと並んで歩く
私の歩幅にさり気なく合わせてくれるヒロくん
だけど、すれ違う人たちは
そんな、ヒロくんに振り返り
ヒソヒソと話す声が聞こえる
『あの人、めっちゃかっこよくない??』
そう、聞きなれた会話が今日も聞こえた
その度胸が苦しくなる。
私は妹みたいだから
ヒロくんとの距離が感じて寂しくなる
「桜???」
俯く私に気づいたヒロくんは
私の顔を覗き込むように名前を呼ぶ
私を見る瞳も、優しい声も
私だけのものになればいいのにと思ってしまう自分に嫌気がさす
「何でもないよ!」
だけど、そんな汚い考えをしているなんてバレたくなくて笑って誤魔化した
そんな私に一瞬寂しそうにしたヒロくんもすぐに笑い返してくれて
それからは2人で懐かしい話やバカな話を沢山した