なんて心で呑気に考えてみる



「桜??」



「李緒くん、ごめんなさい
 今、私に余裕がなくて
 何も言えないの」



それだけ言って私は教室を出た



後ろから「桜!!!」



唯奈ちゃんが私を呼ぶ声が聞こえたけど



聞こえないフリをして廊下をただ走り続けた



そして、着いた場所は屋上



じゃなく、裏庭だった



大きな木の下にあるベンチに座った