でも、何故か答えることは出来なかった




ヒロくんからの視線を逸らしたくなった



「ねぇ、答えれない??」



「ごめんなさい。」



「それは、何に対してのごめん??」



そう私の顔を覗き込むヒロくん



そして、ヒロくんはそのまま私を抱きしめた



「ひっヒロくん??」



「俺からこうしたかったのに
 いきなり来るのは反則でしょ」




私の頭上から聞こえるヒロくんの甘い声



「寂しかった。」



自然と出る



私の本音が……



心を溶かされた気がして



言えなかった思いが出た




「急にヒロくんが遠く感じて
 寂しかった。
 玄関で別れてからもヒロくんに会いたくて
 ヒロくんの事ばかり頭の中を埋め尽くされるの
 きっと、春休みずっと一緒にいたからだ
 わがままでごめんなさい」




私は抱きしめられたまま




そうすべてを話した




恥ずかしくてヒロくんの胸に顔をぴったりくっつけた