それから、2人で電車に乗って




お家まで帰った




「じゃ、桜また明日ね」



「うん!今日はありがとう!!」




そして、私たちはそれぞれの家の中に入った



「ただいまー」




「あら、桜おかえり」



リビングにいたお母さんが玄関にまで顔を出してくれた



「ただいま」



「ご飯どうする?」



「いっぱい食べたから大丈夫!
ありがとう」




そう言って、私は自分の部屋に行った





窓を開けると




ファッと春の夜風が部屋に舞い込む感じがした





ほのかに香る春の匂い




この香りが好きだったりする




ベランダに出ると夜空には星が輝いていた




キラキラと輝いていた





まるで、あの日を思い出させるかのように





忘れたいのに忘れることを許されない





私の犯してしまった罪





「桜??」



星に見惚れていると




隣りから今日何度目か分からない



優しい声が聞こえて


目を向けるとヒロくんもベランダに出てきていた