ポカポカな春の朝の日差しが
私の部屋に差し込む
だから、余計に睡魔に襲われ再び朦朧とする意識を手放そうとした瞬間だった
「桜!!!起きなさい!!!」
突然下から聞こえるお母さんの大きな声で飛び起きる私
今宮 桜
15歳の高校1年生
つい2日前に華の高校生デビューを無事に出来た
そして、1つ欠伸をし
のろのろと真新しい制服に腕を通す
やっぱり、ここの制服可愛い
勉強頑張ってよかった
って着る度に思える
そして、心がルンルンなままリビングに行くと
テーブルの上には朝ごはん
私の分は小さなクロワッサンに大好きな紅茶
朝は食欲かないから
昔からこのスタイル
クロワッサンは大好きだし
紅茶も大好き
そのまま席に着くと
ガチャ
当たり前のように聞こえる玄関が開く音
これは慣れたからなんとも思わない
どうせ"彼"が来たんだ
「おばさん、おはよー」
その声と同時にリビングに入ってくる
私と同じ学校の制服を身に纏う男の子