-桜side-



教室に戻ると



唯奈ちゃんと紗世ちゃんと真琴ちゃんがいた




でも、今の場所は居心地が悪い



もう既に一人だと感じてしまう



微かな差が感じる



「桜、おかえり!!!」




唯奈ちゃんはすぐに私に気づいて笑顔を向けてくれた





その笑顔にホッとするのが分かる



「ただいま」



「返してもらえなかったの??」



「なんか、ヒロくんも来て3人で話してた」



「そっか。
 よかったね」




そう優しく笑ってくれた




紗世ちゃんと真琴ちゃんはクエスチョンマークを頭に浮かべていた




この子達はきっと唯奈ちゃんと同じ



私の本能がそう呟くのが分かる