ポツリ




またポツリ




地面を濡らしていく




その中、どんな気持ちで





雨に打たれていたのか





どんな感情を抱いて立っていたのか





覚えていない





ただ覚えているのは






無で涙を流し





誰かが耳元で




『大丈夫だから』




そう何度も何度も呟いて





静かに私を






























抱き締めてくれた事だけ………