…な、なにか話した方いいのかな?
なんて思った私は、私の話をすることにした。
遊と同じ、私の秘密。
「…あのね、遊が話してくれたみたいに、私も私のことについて話す、ね?」
いきなり話し出した私に驚いたのか、遊は何か言いたげな表情をしたが、静かに「うん」と言うだけだった。
遊に、聞いて欲しい。遊になら…
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小学生高学年の頃、私のお父さんとお母さんは離婚して私はお父さんに引き取られた。
中学生の半ばに差し掛かった頃、お父さんは知らない女の人と年の近い男の子を連れて、家に来た。
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