そして、現在に至る。私になにか用があるのかすらも分からないまま連れていかれている。



取り敢えず、視線が痛い…!この人どんだけ人気者なの…!?帰りたいよ…



「あの、どこへ…?」


「んー、人がいない所」


そう言うと、周りの生徒を撒(ま)くように角を曲がったり隠れたり。



着いた先は、学校の中心に位置する図書室の隅、奥まで入って来ないと分からないような所だった。薄暗く、光源は窓からの太陽の光のみ。



「ここならゆっくり話せるでしょ」