結月ちゃんの言葉を無視して、見るのは私の方。にこっと、綺麗な笑顔を向けられた。



私…!?



「はぁ!?嫌よ、帰って。ほら、女な子が待ってるわよ。オウジサマ!!」



ぎゅっと私を守るようにして抱きしめる結月ちゃん。気のせいか…いや、確実にいつもよりぴりぴりしている。



こ、これ…この状況どうすれば…!?



どうすることも出来ず、困っているとグイッと強引に腕を引かれた。


「結月、分かるよね?」