他の先生ならまだしも、理科の先生は夏休みの半分持ってくからなぁ……結月ちゃん頑張れ〜……
終わりのチャイムが鳴って、テストが回収されると、いち早く結月ちゃんが飛び込んできた。
「詩乃〜!!」
「ゆ、結月ちゃん…どうだった!?」
この瞬間がやけにハラハラするのは毎回のこと。
「それがね……なんか今回できた気がするの!」
「おぉ〜!!やった〜!」
教室の中で両手でハイタッチする私達。これも毎度のこと。
「毎回の事だけどよく結果が返ってきてねぇのに喜べるよなー!」
なんて騒ぐ男子達。結月ちゃんは慣れたようにそれを軽くあしらった。