ここ最近、休み時間はいつも結月ちゃんにつきっきりだったので、あまり会う機会が無かった。


「ゆ、遊……ごめんなさい、大丈夫?」


「うん。…ていうか…そろそろ、その敬語だかタメ口だか良く分からない喋り方止めて」


「う……はい…」


これは、仕方ないんだよ〜!!


なんて思いつつ、遊と廊下を歩いていると遊が私の手に触れて、その後ぎゅっと握った。


「…久しぶりに会うんだから…いいでしょ」


ぷいっとそっぽを向かれた遊の顔は少し赤くなっていた。


その言葉についついきゅんとなって、嬉しくなって、私も握り返した。