知りたくなかったよ。あれが恋だって。
でも、気付いてしまった。
もう、後戻りはできないの…
想いを伝えたい。
でも、叶わない恋だ。
100%、フラれる確率がある。
私があの人の隣にいられる確率は0%
この恋なんて捨てようと思ってたのに…
諦められなかった。
私は、葉山美月。中学二年生で、親友の音沢奏多のことが好きだ。
でも、奏多は私の友達の心海のことが好き。
それは、わかってる、、、
わかってるけど、、、
私は、奏多のことが好きだ。
叶わないのに、私、こんな恋してバカみたい。
だけど、好きなの、、、
あなたは、このときの私をどう思いますか、、、?
バカだと思いますか、、、?
それとも、嬉しいことに、共感してくれましたか、、、?
「美月~帰ろうぜ~」
「うん!いいよ!」
そんな、親友のふりを続けていた。
ほんとは、恋愛対象として好きなのにね
「なぁ~美月は、好きな人いないのか?」
「、、、いるよ、」
「え!?誰!?」
「奏多だよ」
「、、、、おう!俺も親友のお前のこと好きだぞ!」
「うん!私も大好き!」
私は、作り笑いをしてそう答えた。
だよね、伝わるわけないもん。
心海のこと、本気で応援したいと思ってるのに、心のどこかでは期待している。
そんな自分に心底腹が立った。
まわりも、この事実を知っていたら、私を軽蔑するのではないかと思った。
「美月?聞いてるか?」
「え、あ。うん。」
「そっか。ならいいけど。俺、心海の誕生日に告ろうと思うんだよね。」
「そっか、、頑張れ!応援してる!」
「美月が応援してくれるなら百人力!!」
ほんとは、応援なんてしたくない。
けど、、親友だから。
もう少しだけ見ていてあげたい。私の親友だもん。
世界でたったひとりの。
心海の誕生日。
奏多は告ったそうで、私は、応援したいと思ってるのに、早く帰ってしまった。
最低だ。。
どうだったのかは、わからない。明日、勇気を出して聞くしかない。
私が傷ついたとしても仕方ないと思ってる。
だって、奏多は私の気持ちを知らないから。
そして、翌日…
「奏多、昨日の告白どうだったの?」
「うん、、好きなやついるって」
「そっか。大丈夫。奏多のことだから諦めないんでしょ?」
「うん。」
「男なら、それだけで諦めんな」
「わかってる。美月、今日、一緒に帰ろうぜ?」
「いいよ」
奏多、フラれたんだ、、、なんて、ちょっとでも安心してしまう自分が嫌だ。
こんな自分、嫌い、、、
奏多、ごめんね、
私、どうしてもあなたのことが諦められません。