「え、ちょ、え!?」 バッ、と勢いよく俺から離れる。 「これは夢?」 さくらは自分の頬を強く引っ張った。 「…痛い。夢、じゃない…てことは…」 怖いものを見るみたいに俺を見る。 「……起きるのおせーんだよ」 「ご、ごめんなさい……」 さくらは申し訳なさげに俯いた。 「…ま、いいこと聞けたしいいけど」 「えっ!?なに!?」