「待て、こら。
 お前のおにいちゃんを知らないぞ」
と言いながら、また側に行って座ると、逃げたあまりは、今度は、成田の側に座っていた。

 そこはやめろーっ、と思っていると、酔っている秋月が、
「なにそれ?
 椅子とりゲーム?」
と笑っていた。