そのあと、髪を乾かしてても


”そういえば、天道君の髪、柔らかくてふわふわしてたなぁ”


なんて考えちゃうし。


振り払っても振り払っても、すぐに私の脳内は天道君でいっぱいになってしまう。
寝る準備を終えて自分の部屋のベッドに座るころには、私の頭の中は完全に天道君一色になってた。


もう!


お姉ちゃんがあんないろいろ言うから変に意識しちゃってるじゃない。

明日からどんな顔して話せばいいかわかんなくなっちゃったよ…。

そうして、泣きそうになりながらも現実逃避するように目を閉じて、私の高校入学初日は終わっていった。



……


それから朝を迎えて……さっきの絶賛パニック中の私に至るわけ。