結奈が…イジメ 結奈が…イジメ?

よろつきながら歩いた。

今にも泣きそうな顔で歩いた。

親友の私ですら気づいてなかったんだ。

駄目な親友…親友なのに私は駄目だ…

『れーんげっ★って泣いてる!?!?
どうしたの?何か辛い事あった?』

ぴゅううううう…風が強い。

私の長い髪の毛が揺れる。

カシャン

『あーーっっっ!!!!お気に入りの
ピンがぁぁ!!!!!』

見ると排水口の網の間に挟まってる。

『私が取るよ』

『あ、ありがと。』

取れない…親友なのにこれくらいも

私は 取れないんだ。

『ごめん…春奈でも呼んでくるよ』

『うん…ありがと』