キーンコーンカーンコーン 。


あたしは今 、伊々田 奈那たちに呼び出され

校舎裏に居る 。



「 ねぇねぇー!誰の許可とって学校来てんのぉー?」


そう言うとあたしのお腹に1発蹴りを入れてきた 。


「・・・っ。」


「 聞いてんのぉー?誰の許可とって学校来てんだってきーてんだけど?( 笑 ) 」


「 奈那ぁー 、コイツの目すっげームカつくから殴っちゃっていいー?( 笑 ) 」



「 いいよぉー♪ どんどんやっちゃってー!キャハハっ」





やばい 。




このままじゃあたしっ・・・。






「 許可だしたの俺だけど?」





・・・・・・?・・・




「 っ!夢翔さまっ!!」


「 わ、わたし達は何もっ!」




女達は何かに怯えるようにしてその場を立ち去った 。





「 何やってんの 。」




そこには金髪にピアス 、いかにもって感じの
不良が立っていた 。





「 ・・・ 別に 。あんたには関係ない 。」





「 ・・・ お前変わってんな 。俺が助けてやったこと有り難く思えよ 。」



そいつはそう言って学校をあとにした 。




あの人授業受けなくて大丈夫なの・・・?





まぁ・・・不良そうだし 、真面目に授業受けてる方がおかしいかっ。




あたしも帰ろうかな ・・・ 。





晃季くんが居ないことを祈って

あたしは学校を出た 。




「 ただいま 。」




「 あら由良ちゃんお帰り ・・・ って学校早く終わったの?」


迎えてくれたのは晃季くんではなく


優しい笑顔のおばちゃんだった 。



「 ちょっと体調悪くて・・・」



するとおばちゃんは心配そうに


「 着替えて横になっときなさい?・・・後で少しお話があるからその時起こしに来るわね?」





・・・あたしに話・・・?




なんだろう 。





まぁいっか 、少し休もっ 。