平凡な日々が続き



あたしは高校生になった。



真新しい制服に身を包み

おばちゃんと晃季くんの居るリビングへ。




「 由良ちゃん!!すっごく似合ってるわ ♪ 」



おばちゃんはいつもこうやって褒めてくれる。




晃季くん ・・・?



なんか・・・いつもと違う・・・?






・・・・・・ 気のせいかな ・・・



「 じゃあおばちゃん!遅刻するといけないから、もう行ってくるね ♪ 」


「 はい、いってらっしゃい ♪ 」



あたしはピカピカのローファーを履き

学校へと向かった。




友達出来るかなぁ・・・。



なんて期待も入学式当日に崩れ去った。




「 あっれー?田代由良じゃなーい?」



・・・。



「 コイツさぁー中学ん時イジメられてたんだよー ♪ 」



・・・・・・やめてよ・・・



「 て事でさっ?これからもよろしくねぇー ♪ 」


中学の頃一緒のクラスだった伊々田 奈那は

にやりと笑い周りに居た子らを連れて

どこかへ去っていった。




・・・あたし、ここでも友達出来ないんだ ・・・。



またイジメられるんだ ・・・




「 きりーつ、礼っ。さよーならー。」



入学式てこともあってその日は昼で終わった。




早く帰ろう。


・・・ 晃季くん居るかな?


友達多そうだし、相談してみようかな。






あたしは完璧晃季くんのことを信用して

お兄ちゃんのように慕っていた。






ガチャっ。



「 ただいまー!」



「 おう、お帰り由良。」



当たり前なんだろうけど

こうやってお帰りって言ってくれる人が居るって

とても幸せな事なんだ ・・・。



「 晃季くん、相談があるんだけど ・・・ 」


「 ・・・ 分かった。俺の部屋でいいな?」



そう言うとあたしの手を引っ張った。



・・・晃季・・・くん?・・・



「 座れよ。」



その声はいつもの晃季くんの声じゃなかった。



「 晃季・・・くん・・・?」



何故か晃季くんはあたしの隣に

べったりとくっついて座っている。




「 ・・・由良ぁー。」



「・・・な、なに?・・・どうしたの・・・? 」



「 こんな格好見ると 、俺もう我慢できねぇーわ。ごめんな。」



そう告げると



「 ・・・んっ!」


あたしの唇に晃季くんの唇が重なった。


それは次第に荒々しくなり


「んっ。こっうき・・・くっん。はぁ。」





何何何・・・?



晃季くん・・・?どう・・・したの・・・?



抵抗しようとしても


男の力にかなうはずもない。




「 っ。俺っ、ずっと好きだったんだぁ~ 。だから由良~?お前を俺のものにする~ ♪」






晃季くんが・・・あたしを・・・?





「 やだっ!晃季くん!やめてよ!!」



晃季くんはあたしのブラウスのボタンを

1つずつ外していく。


「 由良・・・綺麗だよ・・・はぁ。はぁ。」



「 っ。晃季っくん。やだよぉー・・・っ。」




あたしの叫びは虚しく



その日あたしは心から信頼していた





晃季くんに犯された。





それから晃季くんはあたしを毎日のように

抱いた ・・・




誰かに話したら、この写真をばらまく。


と言われ 、おばちゃんにも話す事はできなかった。



あたしは晃季くんに犯された日 ・・・



・・・あの時に全ての感情を " 無 " にした。