「荷物、持ちますよ。」

「あ、あぁ。ありがとうございます。
いや、朝ごはん作ろうと思ったら
冷蔵庫に何も無いもんだから
スーパーに行ってきました!」

「作ってくれるんですか」

「美味しいかどうかは別として
きっと食べれるものは作れますよ」

話しながらエスカレーターに乗って

最上階まで行く。

「あ、そうだ。
鍵お返しします。
すみませんでした。勝手に持ち出して」

「いや、大丈夫です。」

「にしても鍵があるだけじゃ
家に戻れないんですね。」

「暗証番号がそれぞれ必要ですからね」

「なら私が外出する時は
龍聖さんと必ず一緒じゃないと
戻ってこれなくなるんですね。」

…必ず一緒。

いいの…?

いやー困った困った。

とか言ってるけどそこまで困ってなさそう。