私は、孝太の胸元を叩いた。

「孝太!?降ろして」
孝太は無視。

そして孝太は自分の部屋の前まで来ると私を降ろした。
「ごめん・・・・・・・
 亜由美があんな事するから・・・・」

私は孝太のそんな言葉を聞いて顔を赤くした。

「い・・・いや、あれは・・・・」
「何?何でキスしたの?」

「いや・・だから・・・・・」
私はどう答えていいか分からなかった。

ってか・・・顔近い!!
私の顔は赤くなるばかりだ。

「え・・・・と・・・・」

私は、この場から逃げ出したかった。
けど・・・・・・・。

逃げ出せなかった。

理由は孝太の顔がマジだったから。
皆さんはなんだそんな理由・・・。

と思うかも知れませんが、今まで孝太とずっと一緒に居たけど、こんなにマジな顔は見たことがなかった。