「その相手って、もしかすると例の席の奴かも...ってこと?」

え?

すごく低い声だけど、笹中さん喋った?と、顔で表現しながら笹中さんを見ると、笹中さんはクビを横に振って、2人同時に見上げると、そこには久保川くんが立っていた。


「うわっ」

私も、笹中さんもビクッとなって久保川くんを改めて見上げた。


「そんな驚かなくても…」

海晴くんも驚いた表情で私達を見た。


「どういう...?」

困惑する笹中さんの眼鏡が少しずれている。

「実はね、新たに発見したことがあったの」


さっき見た机の落書きについて、そして画像について、笹中さんに話終える頃には、ずれた眼鏡に気付きいつもの位置に戻された。

「そう、なんだ...」

私達に今起こっていることが一体どういうことなのか。

もうわけがわからないけれど...


「さっき言ってた、O.T、月くん、桜がそいつに関することってこと?」

「はっきりとはわからないけど。私、日記書くとき、人名はあまりはっきり書かないんだよね。もし人の目に触れることがあったら困るし...」

「じゃあ、それがその人の名前かもしれないってこと?」

私はようやく状況を飲み込めた。