「最低なのはどっちだよ。

お前のせいで俺大変だったんだからな」




彼とは色々あって最後に会った日に…全校生徒の前で泣き叫んでサヨナラしたのだ。


そのあと、彼はきっと全校生徒に最悪な印象がついてしまったんだと思う。


それは悪いと思うけど、あたしだって傷ついたんだ。




「はあ?あんたなんかどうとでもなればいいのよ…!」




それなのに反省もしてないみたいでムカつく。




「じゃあ、お前の体で払えよ」




室井くんは中学のときはクールで心が読めなかった。
でも、彼の本性は女好きで遊んでばかりだった。



そのせいもあってか、きっと体が勝手にクールな人を拒絶…というか苦手意識を持っているんだと思う。




「そんなの無理に決まってるでしょ?」



あたしのいうことも聞かずに首元に自分の唇を押し付けて、ファスナーを下ろそうとしてくる。




「やめて…っ!やだ…!!」



必死の抵抗も虚しくファスナーが勢い良く下ろされ、もう終わりだ…と思ったその時だった。