「き、急に開けないでよ…!!」
「あたしと真心の仲じゃん」
いや、それはそうなんだけど……。
び、ビックリするからね?
「まだ着替えてたらどうするつもりだったの?」
「あ、ごめんって言って閉める」
はぁ…もう果歩らしすぎてキツいこと言えないわ。
どこまでも能天気なお方なこと。
最近、先輩とちゃんと話し合って仲直りしたからなのか…以前よりも機嫌がいい果歩。
「まったく、果歩らしいわ」
「でしょ。っていうか真心いつの間にこんなにスタイル良くなったの?」
あたしの体を上から下まで見てから言った果歩。
「オススメの眼科紹介しようか?」
「いや、いらない」
「が、眼科なら私もいい所知ってるよ!!」
片手をあげてぴょんぴょんと跳ねる京香ちゃん。
か、可愛すぎる………
「京香ちゃんに紹介してもらったところならどこでも行っちゃうわ」
「わかるわかる、真心のはほっとくけど」
「いや、行けや」
果歩の頭をゆるーく空手チョップ。
「今度、三人で私のお気に入りのカフェ行かない!?」
京香ちゃんからの思わぬお誘いにあたしと果歩は京香ちゃんの手を握って満面の笑みを浮かべた。
「「行く行く!!」」