私の名前はいつ書かれるのか、少しそわそわしながら黒板を見つめる。 ーーーーーーー7組目。 小池大 × 浜風香央の文字。 ・・・大くんだ。 そう思った時、 「香央先輩…」 ほぼ同時に、私は、誰かに名前を呼ばれた。 「・・・え?」 名前を呼んだ主は、想像ついた。 うん。大くん。 ・・・でも、 「・・・ほんとに?!」 誰もが驚く声量で声を上げたのは、やっぱり大くんだった。