「私ね、向日葵みたいに、強く、真っ直ぐに生きたいの」
そう、私の昔からの夢。
「自分の気持ちに、真っ直ぐ正直に。自信をもって、何にも惑わされない。枯れるまで力強く咲き誇る姿、ほんとに昔からずっと好きなの」
小さい頃私がうつる写真には、何かと向日葵が映る。
洋服の柄、
手に持つ向日葵、
向日葵の絵、
向日葵畑の前でアイスクリームを持って微笑む私。
子どもの頃、本当に好きになったものって、
ずっとずっと好きでいるんだなって
そう思った。
「なんかすごくかっこいいでしょ?だからね、私、向日葵が、・・・あ、ごめん」
思っていた以上に向日葵を熱く語っていた私。
「香央先輩って、向日葵っぽいですね」
笑って大くんが私にそう告げる。
「・・・えっ?」
嬉しいのと、少し恥ずかしい気持ちで、なんも返せなかった。