それから一週間が経った。
「タキさん、今まで色々とお世話になりましたぁ!私、今夜深夜バスで帰りま~す。決意は固いです!引き止めても無駄ですからね(笑)。タキさん、ありがとうございました!」

予定通り、午後10時発のバスに乗った。
バスが首都高速へ入っても、タキさんからの返信はなかった。

当たり前よね。私がタキさんを振っちゃったようなもんだしね(苦笑)


今夜のトウキョウの夜景はキレイだ。

打ちひしがれて、故郷を捨てた三十路の田舎女に、ちょっと冷たくしたくせに(笑)。

今夜のトウキョウの夜景はトッテモヤサシイ感じがする。

去る時に初めて、その街のホントの良さが解るのかも・・・なんて。柄にも無く思った。

そんなことを考えながら、窓の外のトウキョウへバイバイしてたら(苦笑)。トウキョウから・・・じゃなく、タキさんからメールが来た!