突然店員のお姉さんが、二人の会話に割って入った。
「空いたお皿、お下げしても良いですか?」

「えっ?」
よりによって、何で今来てくれるわけ?
この魔の悪さは、何?


「だったらさぁ、チューハイおかわりね!マミちゃんはどうする?」
タキさんは、ちょっと痛そうな笑顔を浮かべながら、私へ振った。


「私も、おかわり。それと、焼き鳥とピザと・・・タキさんは何か食べないの?」
「じゃ~俺は、冷奴と秋刀魚!」


二人は、さっきの会話から、どんどん遠くへ遠ざかろうしてる!


「でも、あの会社のスタッフもそれぞれは良い人なんだけどね~」
「うん・・・」
会話のネジを、戻したい私。進めたい、タキさん。


ダラダラと、かみ合わない会話が続いた。
「そろそろ、出ようか?」
「うん・・・」
私は、時計を覗いた。まだこの店の閉店までには2時間ぐらいはあった。

「マミちゃん、おつかれさま~」
タキさんは、私にタクシーを拾ってくれて、見送ってくれた。