俺にはすごい生徒がいた。


その子の名は、河原さく。



彼女は大人になり、俺の前にもう一度現れた。


そして今、俺の腕の中にいる。



泣き虫で、一心に俺に愛情を降り注ぐ女の子。


俺の心を捕らえて離さない、特別な女の子。



もしも君が望むなら、


どんな手枷や足枷でも受け入れよう。


それはきっと“幸せ”と呼ぶに、ふさわしいもののはずだから。




俺が彼女から与えられたもの。


それは“愛しさ”という名の甘い罰。




カワハラ サク ニ

ホネヌキ ノ ケイ ニ

ショス。



きっと、そういう事なんだ。


―終―