放課後___

今日も神谷 晴は部活に来ない。


カホ:「どうしたの?ぼーっとしちゃって。」



クルミ:「へ?!そうかな?!なんでもないよ!」



なんでだろう…


言ってしまったら、もう会えなくなってしまう気がして、今日のお昼の出来事を話せなかった。




_____次の日のお昼休み



お弁当を急いで食べ終えた私は、昨日の『あの場所』へと向かっていた。




クルミ:「来ちゃった…」




____一瞬眉をよせた神谷 晴は私の顔を見さえしない。


クルミ:「今日は猫ちゃんいないの?せっかくミルク持って来たのになぁ…」








ずいぶんと間があいて、神谷 晴が口を開いた。



ハル:「…エサあげんなよ」



クルミ:「どうして??」



ハル:「中途半端に世話して、責任とれるん?おまえがしてること自己満足やろ。」



クルミ:「…っ」




悔しいけど、神谷 晴が言うことは正しい…。



なんだか自分が恥ずかしくて、どうしてか涙が溢れてきて、

でも、それを神谷 晴に見せたくなかった。

弱いって思われたらこれ以上距離があいちゃいそうで、嫌だった。


私は溢れそうな涙をこらえて、その場を去った。