クルミ:「かほちゃん!今日バスケ部の見学行ってもいいー?マネージャーしてみようかなって」


カホ:「ほんとに?!今マネージャー私だけだからすっごい助かる!」



放課後___


ダンダンッ…キュッ


ボールをつく音とバッシュが床に擦れる音が鳴り響く体育館。




「あれ?!新しいマネ?!」


「え!まじか!!!」



バスケ部さんたちの注目が私に集まる


クルミ:「えっと、あのっ…」


カホ:「今日からマネしてくれる、綾瀬 くるみだよ!」


「おおお!くるみちゃーーん かわいっ(笑)」


「顔真っ赤じゃん(笑)」




たくさんの人に話しかけられて、アタフタしていたとき、


時が止まったかと思った。








___あいつだ。昨日の昇降口にいたあいつ…





私だけじゃなく、一瞬、その場の空気がとまった。



かほちゃんが耳打ちした。


カホ:「あれ、1年の 神谷 晴(かみや はる)。あんまり練習来なくて、部員とも喋んないのにバスケだけはうまいの…ある意味一番の問題児よ…」



神谷 晴______


その名前が何度も頭の中で繰り返された。