クルミ:「っ…しみずく、ん?…」
ナオヤ:「何も言わなくていいよ。大丈夫だから。」
優しいなぁ…
清水くんは、同じ高校1年生と思えないくらい大人っぽくて、容姿も良く、手紙や差し入れをもらっているところを度々見かける。
女の子の扱いに慣れてるみたいだし、モテるのも納得だ…
と関心していると、
ナオヤ:「もう落ち着いた?」
クルミ:「へっ?!あ、うんっ…泣いちゃってごめんね、、」
ナオヤ:「晴になんか言われた?」
はる…?清水くんは神谷くんのことを晴って呼ぶんだ…!
クルミ:「大丈夫だよ!…清水くんは神谷くんと仲良いの?」
ナオヤ:「んー…晴は中学1年のときに関西からこっちに転向して来たんだ。…そのときの晴はバスケが大好きで、よく笑うやつだったよ。」
含みのある言い方だった。
気まずそうに、慎重に話す清水くんに、これ以上は聞けなかった。
ただ、神谷くんを変えてしまう出来事があったんだってことだけはわかった。
ナオヤ:「根はスッゲェいいやつなんだよ。」
本当の神谷くんを私にも見せてくれる日が来ますように__________